重右衛門⑬ トンビカラス餅
どんな伝承か
重右衛門が「作男と女中の二人分の給料をくれ」と言うので、旦那は「二人分もらうなら、朝起きて御飯の支度もするんだぞ」と念を押し、やると答えた。翌朝、重右衛門は小麦の粉を練って大きな餅を三つだけ作り、「一つは仏さまの、一つは旦那の、一つは重右衛門の」と言う。皆で食べようとしても足りず、奥さんが「よその人はトンビカラスと作るのに、たった三つとは」と言った。すると次の朝は小さく鳶や烏の恰好を作り、「これは鳶でございます」と並べたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和55年頃刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第1集』を全206話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。