青竹と双子の茄子を供える風邪の神様
どんな伝承か
コンコンノンノン様は風邪の神様で、今もあるという。山王様の系統ではないかと話者はいう。風邪や百日咳、肺炎を治す神様で、熱のあるときにお参りし、治ると青竹を貯金箱のように切ってお茶を入れ、麻の紐を通して供えた。祠の真ん中には竹筒がいっぱい下がっていた。今でも参る人がいて、いろいろな物が上がっている。蜜柑や、双子になった茄子や胡瓜など、一つの実が二つに分かれたような神がかった物を供えるのだといい、話者も子供の頃に上げに行ったと語る。
原典より
コンコンノンノンって、風邪の神様ですよね。—— 市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・1981年(昭和56年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・1981年(昭和56年))
『市川の伝承民話 第2集』は、市川民話の会が昭和五十六年に発行した民話資料集である。千葉県市川市の曽谷・宮久保・下貝塚と行徳の古老から聞き取った、狐や狢に化かされた話、火の玉、伝説、昔話、唄、暮らしの禁忌や苦労話を、方言を残した語り口のまま記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部を地区別に並べて各話の末に話者と記録者を記し、巻末に語り手の紹介、話者と採訪者の名簿、採訪記、あとがきを付す。