⑧ 梨出荷の話
どんな伝承か
梨の出荷が始まると、大野の方から馬車が来た。今バスが通る道も当時はひどい悪路で、馬の腹が着くほどの水溜まりがあり、馬車がつかえて動けなくなる。通りがかりの者が総出で馬を引き上げてやることもあった。梨は大野から馬で河岸まで運び、宮久保のイナバさんの所へ持ち込んで、その人の自動車で市場へ送った。女たちは六貫目の籠を二、三杯背負って大野から運び出し、男は担いでも来た。市制になって道が直り、上まで自動車が通るようになったという。
原典より
今バス通ってる道でも、梨出し始まっただけ、大野のあっちの方から馬車で来んだけど、とてもじゃねが、あそこに通ってっと、馬の腹着くよな水ったまりがあって・・・・・・。—— 市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和56年頃刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和56年頃刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第2集』を全200話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。