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⑧ 梨出荷の話

所在地千葉県市川市曽谷
年代伝承
登場高橋民夫、話者、記録者
出典市川の伝承民話 第2集

どんな伝承か

梨の出荷が始まると、大野の方から馬車が来た。今バスが通る道も当時はひどい悪路で、馬の腹が着くほどの水溜まりがあり、馬車がつかえて動けなくなる。通りがかりの者が総出で馬を引き上げてやることもあった。梨は大野から馬で河岸まで運び、宮久保のイナバさんの所へ持ち込んで、その人の自動車で市場へ送った。女たちは六貫目の籠を二、三杯背負って大野から運び出し、男は担いでも来た。市制になって道が直り、上まで自動車が通るようになったという。

原典より

今バス通ってる道でも、梨出し始まっただけ、大野のあっちの方から馬車で来んだけど、とてもじゃねが、あそこに通ってっと、馬の腹着くよな水ったまりがあって・・・・・・。—— 市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・1981年(昭和56年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・1981年(昭和56年))

『市川の伝承民話 第2集』は、市川民話の会が昭和五十六年に発行した民話資料集である。千葉県市川市の曽谷・宮久保・下貝塚と行徳の古老から聞き取った、狐や狢に化かされた話、火の玉、伝説、昔話、唄、暮らしの禁忌や苦労話を、方言を残した語り口のまま記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部を地区別に並べて各話の末に話者と記録者を記し、巻末に語り手の紹介、話者と採訪者の名簿、採訪記、あとがきを付す。

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