⑦ 馬と牛
どんな伝承か
下貝塚には語り手が子供の頃、馬屋を持つ家が何軒かあった。馬がいなくなってからは牛車の牛に変わり、語り手が十二、三歳の頃に牛が流行り出した。馬力と同じで農家の運搬用に使ったが、この辺りは田が深いので牛や馬に田を耕させることはしなかったという。
原典より
うちでもずっと前は小さい時にはね、馬屋ってのあったけど。—— 市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・1981年(昭和56年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・1981年(昭和56年))
『市川の伝承民話 第2集』は、市川民話の会が昭和五十六年に発行した民話資料集である。千葉県市川市の曽谷・宮久保・下貝塚と行徳の古老から聞き取った、狐や狢に化かされた話、火の玉、伝説、昔話、唄、暮らしの禁忌や苦労話を、方言を残した語り口のまま記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部を地区別に並べて各話の末に話者と記録者を記し、巻末に語り手の紹介、話者と採訪者の名簿、採訪記、あとがきを付す。