徳願寺の幽霊画と深海和尚
どんな伝承か
行徳の徳願寺には、丸山応挙が描いたと伝わる幽霊の絵と、八方睨みのだるまの絵があり、お十夜の時だけ一般に公開されるという。仏壇の裏の暗がりに掛けられた幽霊の絵は本当に恐ろしく、思わず声を上げてしまうほどだったと話者は語る。悪戯好きで知られた深海和尚を偲びながら、行徳小学校の校歌にも歌われたその名を懐かしそうに口ずさみ、寺に伝わる宝物の話をする。
原典より
だからほら、丸山応挙が泊まって、旅館泊まったときにこんな肺病の人を見てね・・・・・・――幽霊の絵ね?(和爾)その話は聞いたけど、ありますよ、あそこにね。—— 市川の伝承民話 第7集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1999年(平成11年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第7集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1999年(平成11年))
『市川の伝承民話 第7集』は、市川民話の会が調査・編集し、市川市教育委員会が平成十一年に発行した民話資料集である。平成四年度から六年度にかけて市川市の柏井・須和田・宮久保・原木・稲荷木と国分高校ほかで行った採訪の聞き書きを、話者の息継ぎや方言を残したまま収める。世間話・伝説・昔話・唄と諺・年中行事・生活譚・現代若者の学校話の七部に分け、巻末に話者紹介と会員の採訪記、あとがきを付す。