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梢から光が飛び出す穴八幡の神木

所在地東京都新宿区高田町(穴八幡神社)
年代江戸時代 寛永一三〜一九年のころ
登場—
出典新宿と伝説

どんな伝承か

この一帯はかつて木の茂る山だったが、人々が木を伐り根を掘り返したため荒れ果て、丸坊主の丘になり、二本の松の古木だけが残された。寛永十三年、この丘に八幡宮と弓場を設けようと相談していると、山鳩が三羽どこからともなく飛んできて松にとまった。八幡大菩薩の使いだとして仮の社を建て、この古松を神木と定めた。のちに神木のそばへ本殿を建て、その夜、神前で踊りが行われた。十時から十一時ごろ、神木の梢から提灯ほどの光るものが飛び出し、社の後ろへ落ちた。人々は神霊の光だと伏し拝んだ。以来この松は毎夜青白く光り、光り松、丘は光松山と呼ばれた。

原典より

時代 江戸時代 寛永一三一九年(一六三六一四二)のころこのへん一帯は、こんもりと茂った山であった。—— 新宿と伝説(新宿区教育委員会・1969年(昭和44年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

新宿と伝説(新宿区教育委員会・1969年(昭和44年))

『新宿と伝説』は、新宿区教育委員会が昭和四十四年に編んだ区内の伝説集である。カッパが出る坂、四谷怪談のお岩、矢来町の化け石、女幽霊が掘った清水など、牛込・四谷・戸塚大久保・新宿・淀橋柏木落合の各地に伝わる六十二の伝説を、江戸の地誌や随筆などから採って収める。第一章で伝説の分布と型を概説し、第二章では地域別に、各話へ場所・時代・出典・解説・参考書を添える。

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