トップ千葉県の伝承茂原市

お寺の小僧の話

所在地千葉県茂原市
年代伝承
登場和尚、小僧
出典日本伝説叢書 上総の巻

どんな伝承か

昔、ある寺に一人の小僧がいた。小僧は門徒から貰った餅を和尚に内緒で二つだけ庭の隅に埋め、笹を垂れて印にしておいた。翌朝起き出してみると一面の大雪で、小僧はがっかりして「雪降りて標の糞も見えざれば二つの餅は何処にあるかな」と口ずさんだ。聞きとがめた和尚がもう一遍言ってみろと言うと、小僧は驚いて「雪降りて標の石も見えざれば二人の親の墓はどこかな」と言い直し、和尚は殊勝な小僧だと感心して菓子を与えた。またある時、小僧は供え餅をくすねて焼いたが食べ場所に困り、雪隠へ忍び込むと和尚がしゃがんでいた。和尚も口をもぐもぐさせていたので、小僧は気を利かせて餅を突き出したという。

原典より

昔、ある寺に、一人の小僧がゐた。—— 日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・明治~昭和初期(推定)) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・明治~昭和初期(推定))

藤沢衛彦編『日本伝説叢書 上総の巻』を全218話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。

種別から探す

小僧和尚焼餅雪隠狂歌

茂原市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『日本伝説叢書 上総の巻』の伝承