糞を食わせた男の正体は柿の木
どんな伝承か
仙台城下の正薬寺で小僧が境内を掃いていると、見なれぬ男が現れ、スリ鉢を持ってこいという。小僧が運ぶと男は鉢の中に糞をし、これを食えと命じた。嫌がる小僧に何やら唱えると、小僧は急に空腹を覚えてうまいうまいと食べてしまい、柿の味がしたと答えた。男は和尚の留守にたびたび来て同じことをさせた。小僧が打ち明けると和尚は後をつけよという。笹の葉を目印に山道をたどると、和尚が柿くさいといい、その匂いの先に大きな柿の木があって実が落ちてきた。この柿の木が化けていたのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
東北怪談の旅(山田野理夫・昭和49年(1974年)頃)
東北怪談の旅(山田野理夫)/飢饉の非業の死と怨念/巫女(イタコ)の口寄せ/座敷童子・河童の怪/東北各地の幽霊伝承