東蔵院に並ぶ海上氏歴代の墓石
どんな伝承か
松ケ谷の東蔵院の墓地に、海上筑後守をはじめ歴代の墓石がある。もとは船木村の寺にあったものを、のちに海上氏ゆかりの者が今の場所へ移したと伝えられる。墓石は宮形で、正面に小さな石をはめて文字を刻んでおり、海上筑前守正恒は天正六年七月十四日、正時は天正十年十月十二日と没年月日が読める。ほかに海上城主筑後守胤秀の長男重郎の名を側面に記した文政四年七月建立の墓や、備前守正明ら歴代の名を刻んだものもある。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 下総の巻(藤澤衛彦・日本伝説叢書・1919年(大正8年))
『日本伝説叢書 下総の巻』は、藤澤衛彦が編著し、大正七年の緒言と大正八年の序を添えた下総国の伝説集である。平将門・佐倉宗吾・真間の手児奈・累などを中心に、千葉県と茨城県西部にまたがる旧下総の城跡・寺社・墓・橋・井戸などにまつわる伝説を、地誌や古記録の引用を交えて収める。緒言で百七十九編を収めると述べ、国名の由来から始めて、話ごとに所在の町村名を付した見出しを立てて並べる。