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頼朝を拒んだ大田子の茶釜の禁忌

所在地千葉県館山市神余大田子
年代治承四年(源頼朝)
登場源頼朝、土肥實平
出典日本伝説叢書 安房の巻

どんな伝承か

安房郡豊房村大字神余の字大田子というところの人家では、決して薦を敷かず、また茶釜を掛けることもしないといい、この禁を破る者がない。昔、源頼朝が真名鶴の海から小舟で渡り、治承四年八月二十八日の夕暮に洲崎へ着いたが、その日は雨であったため、山深く入って宿ろうと、土肥実平だけを連れて大田子へ行き宿を求めた。ところが家の主人は嫌って、一服の茶も出さず、一枚の薦も敷かせなかった。やむなくそこを出て、近くの雨露をしのげる古い御堂(今の養老寺という)で通夜をした。それより大田子の里では薦を敷くことと茶釜を掛けることを忌むようになり、強いて茶釜を掛けると怪しい火焔が起こると言い伝えられている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説叢書 安房の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・1919年(大正8年))

『日本伝説叢書 安房の巻』は、藤沢衛彦が大正八年に編んだ安房国(千葉県)の伝説集である。天富命の渡来や源頼朝・里見氏・日蓮にまつわる英雄伝説を中心に、社寺の縁起、風俗・信仰、船幽霊や一本足の蛸などの特異な伝承を、『安房志』『房総志料』などの地誌や寺伝・口碑から引いて収める。緒言と「安房国と牛」と題する序を巻頭に置き、鋸山から小湊まで各話に所在の郡村大字を添えて土地ごとに並べ、緒言では百八十六種を蒐集したと記す。

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禁忌源頼朝怪火茶釜禁忌破り

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