後醍醐天皇が船をつないだ殿島の松
どんな伝承か
松江市島根町野波の、瀬崎から野井へ向かう途中にある殿島という場所に立つ松である。元弘三年二月二十四日の夜、隠岐を脱出した後醍醐天皇がこの地へ着き、御船の纜を汀の松につながせたと伝えられ、天皇纜掛松とも呼ばれている。
原典より
瀬崎から野井に至る殿島といふ處にある。—— 日本伝説名彙(柳田国男(指導)・日本放送協会(編)/関敬吾・石原美子(編纂)・1949年(昭和24年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男(指導)・日本放送協会(編)/関敬吾・石原美子(編纂)・1949年(昭和24年))
『日本伝説名彙』は、柳田國男の指導のもとに日本放送協会が昭和二十四年に編んだ伝説の名彙である。全国の伝説を、その拠り所となる木・石・岩・橋・清水・淵・塚・坂・屋敷・地蔵などの地物の名ごとに集め、伝わる県郡村名を付して、郡誌・市町村誌や伝説集、民間伝承誌などの出典を括弧で示す。冒頭に柳田の「傳説のこと」を置き、木・石岩・水・塚・坂峠・祠堂の部に分けて、巻末に資料の解説と種類別索引を付す。