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四十九日まで枕を踏んだ猫

所在地福島県いわき市
年代現代
登場堀川久仁子
出典現代民話考 10 狼・山犬、猫

どんな伝承か

いわき市での話である。タロという猫が死んだ翌日の二六日、寺に入れてもらい墓も建ててもらった。その一カ月後、大学の文化祭で帰省した語り手は、夜、タロが廊下を歩くような音を聞いた。四九日の頃には、母が寝ていると枕の右側が下がるという。タロは母の布団に入る時、必ず枕の右側を踏んで入れてくれと合図していたのである。布団を開けてやると、枕が下がることはなくなった。今でも脇のあたりにちょこんと座って見張られているような気がすると語られている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 10 狼・山犬、猫(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 10 狼・山犬、猫』は、松谷みよ子が日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞き書きで全国から集めた話を編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、狼への畏れと信仰、送り狼や千匹狼、化け猫や猫の踊り、戦中の猫の供出、水洗トイレを使う猫までを収める。序文と各章の前文に続いて「狼・山犬」「猫」の二章を主題別の節に分け、各話例の後に類話の採集地・話者・出典を「分布」として並べる。

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