夢に後ろ姿で現れた亡き猫ピッチ
どんな伝承か
船橋市の飼い主が語る飼い猫の話。一年半ほど前、我が家のトラネコ、ピッチが交通事故で死んでしまった。現場は見ていないが、近所の人からピッチそっくりの猫がはねられ、保健所が片づけたと聞かされた。その話を聞いた夜、ピッチが夢に現れ、隣家の引っ越し荷物をくぐり抜けるように後ろ姿で歩き、呼んでも消えてしまった。飼い主は、母が亡くなったときも同じように最初は声のない夢を見たと言い、猫もこの世のものでなくなったと感じたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 10 狼・山犬、猫(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 10 狼・山犬、猫』は、松谷みよ子が日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞き書きで全国から集めた話を編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、狼への畏れと信仰、送り狼や千匹狼、化け猫や猫の踊り、戦中の猫の供出、水洗トイレを使う猫までを収める。序文と各章の前文に続いて「狼・山犬」「猫」の二章を主題別の節に分け、各話例の後に類話の採集地・話者・出典を「分布」として並べる。