トップ > 岐阜県の伝承 > 下呂市

竜宮のききみみと酒屋の娘

所在地岐阜県下呂市馬瀬中切
年代不明
登場治郎兵衛、酒屋・娘の父
出典福井縣鄕土誌 民間傳承篇

どんな伝承か

美濃国益田郡馬瀬村大字中切では、八百比丘尼はこの地の酒屋治郎兵衛の娘だと伝える。治郎兵衛は竜宮に至り、虫や鳥獣の言葉を聞き分けられる「きゝみみ」というものをもらって帰った。その娘がこれを開いたところ、中に人魚の肉が入っており、それを食べたために八百年の長寿を得たという。娘は諸国を遍歴し、死ぬときに黄金の釜三把を埋め、杉を折って墓標とし、「漆千杯、朱千杯、朝日輝き夕日うつろふ其木の下に、黄金の釜三把あり」と遺言した。杉の木は枯れたが根は現存すると「岐阜縣益田郡誌」にあるという。

原典より

その娘がこれを開き、中にあつた人魚の肉を食つたところが、八百年の長壽を得て、諸國を遍歴したが、…—— 福井縣鄕土誌 民間傳承篇(中塩清之助(編)・福井縣鄕土誌・1939年(昭和14年)) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

福井縣鄕土誌 民間傳承篇(中塩清之助(編)・福井縣鄕土誌・1939年(昭和14年))

『福井縣鄕土誌 民間傳承篇』は、福井市立実科高等女学校の郷土誌第二輯として教諭中塩清之助が編み、昭和十四年二月付の学校長金岡正孝の序を巻頭に置く。丹生郡の名、哭女、越前萬歳、仏の舞、幸若舞、猫塚、隠れ里、子育て幽霊、愛発の関、弁慶譚、八百比丘尼、水の神女譚を、古文献や他地方の類例と照らして論じる。生徒が集めた県下の昔話は類話をA・Bなどに分けて並べて解説を付し、校正者大村四朗の跋を添える。

種別から探す

八百比丘尼人魚の肉龍宮

下呂市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『福井縣鄕土誌 民間傳承篇』の伝承