伐って売った栃の大木と山崩れ
どんな伝承か
昭和初年頃の話。Gさんの家の裏手の山に、何百年も年を経た栃の大木があった。ほかにも木が立っていることだし老木でもあるから、というので、木工の材料にその木を切って売った。それから四、五年あと、台風による集中豪雨に見舞われ、あっという間に山崩れが起きて、家もろとも押し流されてしまった。幸い人命に被害はなかったものの、あの栃の木を切らなければこんな被害には遭わなくてもよかったと、たいそう嘆いたということである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)