うさぎをくわえた二匹の大蛇
どんな伝承か
大蛇になるには山で三年、野で三年、里で三年、計九年の修行がいり、人の目にかかったら大蛇になれないと聞いている。福島さんという人が秋口に薪を取りに行き、猫車に薪を積んで束をしているうちに日が暮れてきた。この辺りには、ヒヨドリが鳴いたら山仕事をやめて帰れという言い伝えがある。福島さんはもう少しと思ううちに日が暮れ、急いで猫車を押して下りてくると、上からうさぎがバサーッと下りてきた。見ると五合瓶ほどもある蛇が二匹うさぎを追い、山手へ飛び込んだところをくわえた。うさぎはキキッと鳴き、福島さんは震えあがって猫車を置いて走って戻ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)