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うさぎをくわえた二匹の大蛇

所在地徳島県三好市
年代不明(秋口)
登場福島さん、古泉重夫、古泉重夫、語り手、話者
出典現代民話考 9 (木霊・蛇)

どんな伝承か

大蛇になるには山で三年、野で三年、里で三年、計九年の修行がいり、人の目にかかったら大蛇になれないと聞いている。福島さんという人が秋口に薪を取りに行き、猫車に薪を積んで束をしているうちに日が暮れてきた。この辺りには、ヒヨドリが鳴いたら山仕事をやめて帰れという言い伝えがある。福島さんはもう少しと思ううちに日が暮れ、急いで猫車を押して下りてくると、上からうさぎがバサーッと下りてきた。見ると五合瓶ほどもある蛇が二匹うさぎを追い、山手へ飛び込んだところをくわえた。うさぎはキキッと鳴き、福島さんは震えあがって猫車を置いて走って戻ったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 9 (木霊・蛇)』は、松谷みよ子が全国の回答者から寄せられた報告と各地の民話集をもとに編んだ『現代民話考』の一巻である。明治から平成にかけて語られた、伐ろうとすると祟る木・泣く木・血を流す木などの木霊の話と、大蛇やつちのこ、蛇婿・蛇女房、主や守り神としての蛇、蛇と福運などの話を、話者や回答者の名とともに収める。第一章「木霊」と第二章「蛇」を主題ごとの節に分け、各話例の後に「分布」として類話の地名と出典を並べる。

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