橋の下のおかばみから救い出された子
どんな伝承か
鳴子で木樵りをしていた人の話である。七つほどの息子が山へ行きたいと言うので、この辺でうわばみをおかばみといい、そのおかばみの出るおかばみ山を通るからいけないと止めたが、聞かないので連れて行った。しばらくして子が帰ると言い出し、気をつけて帰れと帰した。ところが胸騒ぎがして父も帰ると、途中に息子の草履が片方ずつ落ちている。呑まれたに違いないと警防団を呼んでおかばみ山を探したが何もいない。村へ下る三つの渡り場のうち、村に一番近い三番渡り場の橋の下に、太いおかばみが尾で絡まり、子を呑んだまま腹を川へぶら下げていた。大勢で刺して丘へ引き上げ、腹を裂くと、鼻の頭や耳が溶け始めていたが、子は助かった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)