針を入れた卵と戻る青大将
どんな伝承か
昔は鶏を放し飼いにしていて、俵の間に卵を産んでも、いつでも取れると思って行ってみると卵がない。ある時、鶏の鳴き声と一緒に行ってみると、大きな青大将がとぐろを巻いて今まさに卵を呑むところだった。腹を立てた家の者は卵に穴を開けて針を入れ、産み場所に置いた。青大将はすぐに来てその卵を呑み、蛇に鉄は大毒だというので死んだ。田や川の向こうへ捨てに行っても、死骸は何度でも元の場所に戻っている。とうとう火をつけて焼いてしまった。すると、その家に生まれた娘は足の指が外を向いた三本指のようで夏でも足袋を離さず、弟は首に蛇のこけらが生えて手ぬぐいを巻き、嫁も取らずに死んだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)