博打打ちにもがれた地蔵の首
どんな伝承か
ある人が地蔵の首を懐に入れて博打を打ったところ、不思議なほど勝ち続けた。それを聞いた博打打ちたちは我も我もと地蔵の首をもいで懐に入れ、勝てばその首を大事にしたが、負ければ魂の入っていない首だと言って放り捨て、また別の首をもいで勝負に臨んだ。そのため、首のもげた地蔵がたくさんあるのだという。
原典より
あるとき、地蔵サマの首こと懐に入れて博打うったば、なじょだか勝って勝って、勝ちまくった人があったてん。—— 村上市史 民俗編 下巻(村上市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
村上市史 民俗編 下巻(村上市史)
『村上市史 民俗編 下巻』は、新潟県村上市の市史の民俗編から、口承の節(伝説・世間ばなし・謎とことわざ)を抜き出したものである。地名・神社・寺や仏・地蔵・水・人・動植物・塞の神・杖の跡に分けた伝説と、狐や河童、火の玉、山の神などの世間ばなしを、土地の言葉の語りのまま採集地を添えて収める。義経が跳び越えた一跳山、三面川の小助島、岩船の大火など、村上市内の土地に結びついた話が中心である。