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代金を取りに来なかった高輪の魚屋

所在地東京都港区高輪
年代明治42年頃
登場小山内薫と家族、小山内薫、体験者
出典あの世はあった―文豪たちは見た、ふるえた

どんな伝承か

小山内薫が高輪の広い借家に移って間もないころ、見知らぬ魚屋がハシラ(タイラ貝の貝柱)を持ってきた。大阪から来たばかりの姉の家族が東京のハシラを食べたいと言ったので買い求めたが、代金はあとでよいと言って帰った。高輪あたりを歩く魚屋とは思えない、いなせで好い男だった。その晩十二時ごろから大人たちが順々に苦しみ出し、枕元に金盥を置いて吐いた。医者は流行性の腸カタルだと言い、夜が明けるとみな癒った。不思議なのはその魚屋で、それきり一度も顔を見せず代金も取りに来なかった。これが怪異の始まりだった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

あの世はあった―文豪たちは見た、ふるえた(三浦正雄・昭和50年代(1975年前後推定))

文豪たちの心霊体験(あの世はあった)/遠藤周作・三浦朱門の怪異/海外(フランス)での幽霊/怪音と怨念/あの世は存在するか

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