巻煙草でふくれる肌と皮膚画紋症
どんな伝承か
同じ実験会で別の一人が見せたのは、火の点いていない巻煙草の吸口を肌に押し当て、その部分を何度もこするというものだった。しばらくすると皮膚がやけどのように膨れ上がる。本人は念の力だけで起こしたと得意げに触れ回り、客も感心したという。筆者はこれも生理の働きだと説く。皮膚は刺激を受けると保護のために血が集まって赤みを帯び、こする回数が増えるほど強く出る。神経衰弱やヒステリーのある人、体質の過敏な人では、わずかな摩擦でみみず腫れになり、ただれることさえある。医学ではこれを皮膚画紋症と呼ぶ。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
變態心理と犯罪(中村古峽・大正10年代~昭和初期(推定1920年代))
二重人格の諸事例(變態心理と犯罪)/アンセル・ボーン/フェリダの交替人格/変態心理と犯罪/催眠と記憶障害/憑依とされた病理の科学的説明