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善栄寺前に出る赤いミニスカートの女

所在地神奈川県小田原市栢山(善栄寺)
登場箱根登山ハイヤー運転手Yさんら8名
出典怪談の科学――幻覚の心理を探る

どんな伝承か

昭和五十二年の三月下旬、深夜の栢山を走っていた箱根登山ハイヤーの運転手Yさんが、中丸バス停の急カーブに立つ松の下から若い女がぬっと現れるのを見た。以来、午前零時半から一時ごろにかけて、善栄寺の前や松のあたりに同じ姿が出るようになる。目撃したのはYさんを含めて八人の運転手で、いずれも赤いミニスカートにブラウス姿のかわいらしい女だったと口をそろえた。塀の上から滑り出たり、寺の前では足だけが道を横切ったともいう。うわさは子連れの女にまで広がり、派出所の巡査が現場に出たが、肝心の姿は現れなかった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

怪談の科学――幻覚の心理を探る(中村希明・中村希明・精神医学)

『怪談の科学――幻覚の心理を探る』は、中村希明が精神医学の立場から著した怪談の解説書である。新聞記事の幽霊騒ぎや体験談、民話の化かされ話、「浅茅ヶ宿」やハムレット、『四谷怪談』などの古今東西の怪談を取り上げ、その多くを高速道路催眠現象、感覚遮断、飢えや寒冷、睡眠や薬物による幻覚として説明する。生理的幻覚から精神変調時の幻覚までを四章で分析し、終章「怪談の論理」で恐怖と幻覚の仕組みと日本の幽霊の特色を論じる。

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