通行人を化かす大猫の坂
どんな伝承か
仙台市の大橋の東の袂から、川に沿って南へ下る坂を大坂といい、また一名猫坂ともいわれた。昔、この坂のあたりに年を経た大きい猫がいて、通行人を化かしたり害をしたりしたので、この名が生まれたということであった。三原良吉氏『仙台伝説集』にある話である。なおこの坂の東側、大町からすぐの下り口には、仙台空襲のときまで二階建ての三軒長屋があり、その北端の一軒は化け物か幽霊が出るといわれ、そのあたり一帯が焼けるまで戸を閉ざした空き家のままであったと、近くに住む人が語っている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宮城県史 民俗編(宮城県史シリーズ・昭和中期(推定1960-1970年代))
宮城の民間信仰と禁忌(宮城県史民俗編)/禁忌を破る祟りと火玉/河童・狐狸の怪/年中行事と俗信/地域の幽霊・妖怪伝承