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背負い投げで飛ばした魚の包み

所在地宮城県角田市北郷
年代明治の中ごろ
登場北郷の某
出典宮城県史 民俗編

どんな伝承か

明治の半ばごろ、北郷のある男が大河原で魚を買い、ほろ酔いで帰る途中のことである。洞門近くの杉山にさしかかると、丈が一丈六尺もあろうかという大男に、背後から羽交い締めにされた。男は心得のあった柔術の背負い投げで相手を放り投げ、振り返りもせず麓の茶屋まで駆け下りて一部始終を話した。茶屋の老人が、生臭物を買ってこなかったかと尋ねる。言われて首に結んでいた風呂敷包みに手をやると、魚はすでに消えていた。投げ飛ばしたのは自分の大事な包みそのもので、まんまと狐にしてやられたのだった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

宮城県史 民俗編(茂木徳郎(「妖怪 幽霊」の章)・宮城県史シリーズ)

『宮城県史 民俗編』は宮城県の県史の民俗編で、ここに収めるのは茂木徳郎が執筆した章「妖怪 幽霊」である。山・道・木・水・海・雪・家など出現の場所による分類に沿って妖怪変化を論じ、幽霊とヒトダマ・死霊・生霊の観念を考えたうえで、県内の妖怪・幽霊・動物変化の伝承を郡・町村名を添えて集める。序説・本論・事例篇・参考の順に並び、序説では昭和二十四年の迷信調査と昭和三十年のNHK仙台中央放送局の調査にも触れる。

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