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どこでも眠りこける十歳の奇童

所在地岩手県八幡平市
年代昭和三年十月
登場村山忠雄、村山友吉、沢西、父・線路工夫、病名を突きとめた学士
出典日本怪奇集成-明治大正昭和篇

どんな伝承か

岩手県二戸郡荒沢村の線路工夫村山友吉の末子で、忠雄という十歳の子が、その年の七月はじめごろから、山や野に遊びに出たままころりと転がって、どこでも眠ってしまうので、近所の人々を驚かせていた。月半ばからは歩きぶりも変になり、暇さえあれば昏々と眠りこけ、十分に眠るとけろりと覚めて元気が出る。月末には一回に二時間ずつ、一日に三、四回も眠るようになり、食事中でも便所の中でもかまわず眠った。便所では自分で天井から紐を吊るし、落ちないよう身体を縛って眠るのだという。盛岡市の赤十字病院で診てもらうと、例の少ない発作的嗜眠病と判明した。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪奇集成-明治大正昭和篇(富岡直方 編著)

『日本怪奇集成-明治大正昭和篇』は、富岡直方が編んだ怪奇実話集である。明治元年から昭和七年までに各地で起きた幽霊や狐狸の怪、畸形や奇病、天変や奇瑞、世相の珍事を、当時の新聞・雑誌の記事と筆者自身の聞き書きから集めている。明治・大正・昭和の三篇に分け、話ごとに年月を掲げて通し番号を振り、新聞記事を引いたうえで紙名を末尾に添える形を基本とする。

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