トップ > 青森県の伝承 > つがる市

旅僧を沈めた長者に憑いたたたりもけ

所在地青森県つがる市木造菰槌
年代不明(津軽の伝承)
登場某次郎、長者
出典怪談の世界

どんな伝承か

津軽には、たたりもけと呼ばれるものがある。虐殺された人の怨念が、殺した者はもちろんその一家に、時には数代にわたって及ぶことをいう。疾病で一家が全滅したり、夜中に閉ざしたはずの戸がひとりでに開く音を立てたり、夕方になると室内がひどく寂しくなったり、火の無い炉がおのずと音を立てて燃えるように見えたりするという。館岡村菰槌に某次郎という者があり、海の水が干るか某次郎の金が干るかと言われるほどの長者であった。その始まりは、上方から来た旅僧を一晩泊めたとき、財布の重さを知って僧に石をつけて川に沈め、黄金をことごとく奪ったことである。以来この家では、室内にもじもじするものを見るという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

怪談の世界(山田野理夫・1978年(昭和53年))

『怪談の世界』は、山田野理夫が昭和五十三年に著した怪談の研究随筆である。遠野での佐々木喜善と柳田国男の出会いから説き起こし、家・山・木・石・道・水・火に現れる妖怪、憑き物、鬼と天狗、生霊・死霊・幽霊の話を、著者の聞き書きや各地の民俗資料、古典・芝居から集め、沖縄の話で結ぶ。章立ては江馬務と柳田国男の妖怪分類を参考にしたもので、民俗学の資料と文学作品の両面から怪談をとらえようとしている。

種別から探す

怨念祟り旅僧津軽長者

つがる市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『怪談の世界』の伝承