道場の招霊で佐由美の霊が語った最期
どんな伝承か
七月十一日の午後、一行は福岡県早良町に道場を構える三好天泉氏と、霊媒をつとめる妻の紫雪さん、弟子の慧珠さんを伴って再び大刈峠へ行った。天泉氏らは現場で清めの祈りを唱え、地蔵の札千枚を焼いて米と酒を注ぎ、帰りの車で背中が重い、佐由美さんの霊を持ち帰れたと語った。二日後、早良町の道場で招霊すると、妻のあたりから若い女の声が答え、小倉のモーテルでシャワー中に首を絞められた、相手は船員帽の男だと語った。翌日、北九州市警察本部の捜査本部を訪ねると、栗田刑事課長はヨシオという男も船員も関係者にいると驚いた。
原典より
声は奥さんが坐っているあたりからだが、奥さんのそれとはちがって、明らかに若い女の声であった。—— お化けは生きている —科学にとり残された霊の世界(平野威馬雄・1974年(昭和49年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
お化けは生きている —科学にとり残された霊の世界(平野威馬雄・1974年(昭和49年))
『お化けは生きている――科学にとり残された霊の世界』は、平野威馬雄が昭和四十九年に著した、怪異と心霊をめぐる読み物である。読者から寄せられたお化けの報告や沖縄の刑場・遺念火の話、長崎の宅島夫人の霊視、和漢の古書に見える妖草妖木・狐・天狗・人魂などの物の怪、フォックス家事件やクルックスの実験など欧米の心霊研究を扱う。著者が始めた「お化けを守る会」の由来、西丸震也・星新一との座談会、透視や念力を試すテストを含む全七章に、あとがきを添える。