腹を叩くお祓いで消えた胃の影
どんな伝承か
那覇市で二、三軒の店を持つ商業の男性の話。昭和五十八年、牧志で店開きの工事をしていたとき、急に胃のあたりがおかしくなって病院へ行くと、胃に影があると言われた。精密検査では大したことはないとされたが、妻は何か告げられたらしい。以来、酒びたりになり店も放り出した。ある日、妻に付き合ってくれと頼まれて市内の有名なユタの家へ行くと、若いころ女を泣かせた恨みが宿っていると言われた。指定の額を仏壇に上げ、上半身裸で横になった腹を何度かポンポンと払われて邪気がとれたと言われ、その後の精密検査では影が消えていた。
原典より
その後、医者に精密検査して貰ったら「カゲがなくなっている。不思議だなあ」と言われた。—— ユタと霊界の不思議な話(月刊沖縄社) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ユタと霊界の不思議な話(月刊沖縄社)
『ユタと霊界の不思議な話』は、月刊沖縄社が編んだ、沖縄の霊能者ユタについての取材記録である。那覇など都市地区の有名なユタへの取材をもとに、持ち込まれる相談、ユタになったいきさつ、マブイと霊界の考え方、十二支寺や拝所巡拝の意味を問答の形で記し、依頼者の体験談も添える。序章の体験談と四つの話に続いて、ユタを母に持った子の手記、霊示を書き取る人の話、有名霊能者百二十人の一覧、用語説明を収める。