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月丸山で拾われた黄色に光る鬼の角

所在地徳島県鳴門市北灘町櫛木(月丸山)
年代宝永二年(1705)寄進
登場岡田、七郎兵衛、角を拾った櫛木村の住人(名は某)、岡田家の末裔・寄進者
出典妖怪伝説奇聞

どんな伝承か

鳴門市北灘町の鬼骨寺には、鬼の歯とされる骨のほかに、角と見られる品も秘蔵されている。子どもの握り拳ほどの球根のような塊から角状の突起が伸びた奇妙な物で、表面は拝観者の手の脂で艶を帯びている。寺の文書によれば、かつて櫛木村の岡田という人が月丸山に登った折、心に鬼のことを感じて念仏を唱えながら下山する途中、岩の下でこの角を拾った。色は黄色く光り、形は蕪の根に似ていたという。岡田は大切に持ち帰って秘蔵し、この角には病を治す不思議な力があったと伝わる。のちに末裔の七郎兵衛が寺の檀家であった縁で、宝永二年に鬼骨寺へ寄進した。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

妖怪伝説奇聞(東雅夫・2005年(平成17年))

『妖怪伝説奇聞』は、東雅夫が二〇〇五年に学習研究社から刊行した妖怪伝承地の探訪記である。稲生物怪録の木槌、クダン、牛鬼、塵輪、ナメラスジ、八幡の藪知らず、鬼の骨、蛇骨、鍋島の怪猫、児啼爺などを追い、中国・四国・九州ほか各地の寺社や旧家を訪ねて遺物と伝承を確かめる。月刊誌「ムー」の連載「日本伝説紀行」の十二章を三つのカラーグラビアで区切り、巻末に草双紙『鍋島猫騒動』の復刻を添える。

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