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蚊帳越しに柱の脇に立つ黒い影

所在地福岡県福岡市中央区
登場記録者
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話

どんな伝承か

福岡県福岡市橋口町での話。語り手が七つの時、父が一家をまとめて福岡へ移った。そこは非常に陰鬱な、寺のような感じのする家であった。母は長く患っていた。夏のことである。夜半になると毎晩目が覚める。すると蚊帳越しに、時計のかかっている柱のところに人が立っている。それが毎晩で、黒い影のような人であった。父に話しても取り合ってくれないので困った、と語り手は言った。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・2003年(平成15年))

『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』は、松谷みよ子が編んだ現代の民話の聞き書き集で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。一九七八年に発刊された『民話の手帖』を通じて全国から寄せられた回答を中心に、臨死体験、死の知らせ、寺へ来る死者、生まれかわりの話を収める。「あの世へ行った話」「死の話」「生まれかわり」の三章の冒頭に編者の論考を置き、細目ごとに所在地・話者・出典を添えた類話を並べる。

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