弁当持参で見物した壮丁検査
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どんな伝承か
明治三十年頃の話である。初めて壮丁検査(兵隊検査)が施行された日清戦争前後のこと、「なんでも丸裸にされて検査されるそうだ」「見物に行こう」と、当地区の人々が弁当持参で出かけたという。場所は花巻市の某寺であったと伝わる。今までいばっていた地主や金持ちの息子が丸裸にされて検査されるのを、「いい気味だ」と握り飯を食いながらたっぷり見物したものだという。徴兵検査が村の見世物であった時代の記憶を、和賀郡の高橋峯次郎が語ったものである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 軍隊(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 軍隊』を小話単位で全712話収録。徴兵・新兵・上官・戦地・戦争の残虐・敗戦・収容所・軍隊の怪談など、軍隊と戦争にまつわる兵士たちの現代民話を全国(一部は戦地・海外)から採集し話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明189話・市区町村判明76話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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花巻市の伝承
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