宮中に雷を落とした道真の亡霊
どんな伝承か
『北野縁起』によれば、九〇三年に世を去った菅原道真の亡霊は、九〇八年に宮中へ雷を落として藤原家一門の公卿たちを死なせ、さらに藤原時平に取り憑いて苦しみ死にさせたという。また『和漢三才図会』には、九二三年に衣冠束帯の姿の道真が、延暦寺の法主である尊意の前に現れたことが記されている。著者らは、このとき道真はようやく成仏できたのだろうと述べている。
原典より
『北野縁起』には、西紀九○三年に亡くなった菅原道真の亡霊が、九○八年、雷を宮中に落として藤原家一門の公卿たちを殺し、時平に取り憑いて悶死させる話がある。—— 霊魂の世界 ― 心霊科学入門(板谷樹・宮沢虎雄・1971年(昭和46年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の世界 ― 心霊科学入門(板谷樹・宮沢虎雄・1971年(昭和46年))
『霊魂の世界――心霊科学入門』は、板谷樹と宮沢虎雄が昭和四十六年に著した心霊科学の入門書である。古代の霊魂観や内外の幽霊の記録に始まり、ハイズビル事件と英米の心霊研究学会の創立、霊視・霊言などの精神的現象、物質化や心霊写真などの物理的現象、心霊治療、死と再生までを、日本心霊科学協会での実験や勝五郎再生の現地調査を交えて述べる。全十二章からなり、昭和四十二年に徳間書店から出た同題の本に筆を加え、同協会が自費出版したものである。