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上高地の梓川に重なった三途の川

所在地長野県松本市安曇(上高地)
年代伝承(口承)
登場新津重雄、体験者
出典臨死体験(立花隆)

どんな伝承か

東京の新津重雄さんは昭和十九年、中国の洛陽で頭に銃弾を受け、意識が遠のく中で、河原に倒れた自分を、川の向こうから四年前に亡くなった父が手招きする光景を見た。本人はのちに、あれは三途の川だったと考えている。それから三十年ほどたち、会社の旅行で初めて上高地を訪れ、梓川のほとりに立ったとき、どこかで見た景色だと感じた。河原にかがんで目の高さを下げてみると、あのとき見た三途の川とそっくりだったという。それまで梓川の風景を写真でも絵でも見たことはなく、なぜ同じだったのか本人にもまったく見当がつかないという。

原典より

この風景はたしかにどこかで見た風景だと思って、河原にしゃがみこんで、視点を低くしてみると、そのときに見た三途の川と同じだったというのである。—— 臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション)

『臨死体験(立花隆)』は、立花隆が著したノンフィクションである。一九九一年三月放送のNHKスペシャルのための取材を出発点に、日本と欧米の体験者の証言、キュブラー・ロスやムーディら研究者への聞き取り、「文藝春秋」連載中に寄せられた体験談を収める。体外離脱、光の体験、文化による体験の差、感覚遮断や脳の仕組みを章ごとに論じ、末尾で現実体験説と脳内現象説を比べたうえで、著者は基本的に脳内現象説に立つと述べる。

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