異型輸血のショックと昇天感覚
どんな伝承か
東京・杉並区の仁杉とよさんは、昭和二十三年、二十六歳の頃、十二指腸潰瘍で入院し、貧血がひどいからと輸血を受けることになった。注射針が入ったとたん、何ともいえずしびれるようないやな感じがして『先生、変ですよ』と訴えたが、そのまま血液が入り、たちまち体の中に大嵐が起きたようなショックが湧いた。O型なのにB型の血液が輸血されたのである。次の瞬間から自分がどんどん上空へ昇っていくのを感じ、頭上に眩しく光るものを目指して昇りながら、これは死ぬのだと実感して『さよなら、さよなら』と叫んでいたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション・平成)
トム・ソーヤーの変身・オメガプロジェクト・色を聴く(共感覚)・クンダリニー覚醒・時間なき世界・光の存在/光の世界・星への旅・体外離脱とは何か・脳と心の関係・シルヴィウス溝・死のリハーサルなど全章にわたり、臨死体験者の証言(弟の気持ちを知る・ベトナム帰還兵・登山家の奇跡)と、ムーディやケネス・リングらの研究、脳科学的解釈を縦横に検討。