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銀座で祓われた釜石の女の霊

所在地東京都中央区銀座
年代昭和30年代
登場西丸震哉、前世透視の老婆、釜石の女の幽霊
出典続 山だ原始人だ幽霊だ

どんな伝承か

銀座の料理屋で西丸震哉の前世を語っていた老婆は、まだ怪訝な顔で彼の頭上を見つめ、あなたの後ろに立っている女の人はどういう関係かと尋ねた。二十七、八くらい、色白で細面、大きな紺の牡丹模様の浴衣を着た女だという。西丸には、それが釜石の水産試験場に勤めていた頃に毎夜つきまとった幽霊だと即座に分かった。土地付きの霊だと思って安心していたと言うと、老婆は、この種の霊はきっかけさえあればどこへでも出てくると答えた。解放を頼むと、老婆は西丸の背後に向かって小声で何か話しかけ、やがて納得してくれた、もう関わることはないと告げたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

続 山だ原始人だ幽霊だ(西丸震哉・山岳・怪異エッセイ・1972年(昭和47年))

『続 山だ原始人だ幽霊だ』は、西丸震哉が昭和四十七年に著した随筆集で、一冊の予定を前後編に分けたうちの後編である。ニューギニアやニューブリテン島の未開部族を訪ねた探訪記と原始社会の食生活論に続き、幽霊についての自説、自身や身内が出会った怪談、テレパシー・呪い殺し・雨やみの術の実験談を収める。「原始人」「幽霊」「テレパシー」の三部からなり、カバーと挿絵も著者が描いたとあとがきにある。

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