神棚の横に立っていた銀髪の紳士
どんな伝承か
中岡桂園さんの手記から。あちこちの先生のもとへ参っていたころのある夜、午前二時に帰宅すると、いつもは自室へ直行するのに、なぜか神を祀る部屋に入った。ガラス戸を開けると、神棚の横に立派な紳士が立っていた。日本人とも西洋人ともつかず、銀髪を右で分け、色白で彫りの深いやや面長の顔に、薄茶で細い斜め縞のダブルの背広を着ていた。不思議と怖さはなく、外を見ても靴はなかった。声をかけようとしても声が出ず、神かもしれないと思ううち、紳士はこちらを向いたままテレビが消えるようにゆっくり消えた。今ではあれは宇宙人だったと感じているという。
原典より
念力で「発火」もやってのけた。—— 日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年))
『日本の四次元』は、鈴江淳也が昭和四十八年に著した超常現象の取材記である。幽霊の出る家や競馬場、古武士の怨念、守護霊、心霊写真、新幹線の四次元地帯、心霊治療、物品引き寄せ、てのひら療法、比婆山の怪獣やツチノコ、死後も占う易者犬などを、当事者を訪ねて聞いた話として記す。「幽霊と怨念の世界」から「動植物の驚異」まで六部に分け、あとがきで大陸書房刊『日本の奇談』『現代の怪奇』に続く第三弾と述べ、問い合わせ先を挙げる。