トップ > 三重県の伝承 > 桑名市

天狗たちの運動会と宴会

所在地三重県桑名市(多度山)
年代明治期
登場外川初次郎、天狗たち
出典現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯

どんな伝承か

外川初次郎は、天狗の親様に連れられて、夜の七時、八時ごろから明け方まで、天狗たちの運動会や宴会を見に出かけたと語っている。会場はどれも野原で、多度山ではナカタゴ、少し南の福王山では天狗のオドリコバと呼ばれる所だった。競技はリレーや徒競走が多く、宴会では酒や菓子、果物が出て、笛や太鼓に合わせて能の舞が演じられた。木の枝を口に当てると笙や篳篥の音が出て、木の株をたたけば太鼓の音がしたという。酔いつぶれる天狗もいたが乱暴な者はなく、羽織袴の姿が多く、多いときは二百人ほどが各地から集まったという。

原典より

笛と申すのは、木の枝を口に添えると、笙、篳篥の音がしますので、太鼓は木の株を叩くと、結構太鼓の音がいたします。—— 現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯(鈴江淳也・1970年(昭和45年)) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯(鈴江淳也・1970年(昭和45年))

『現代の怪奇――日本列島のミステリー地帯』は、鈴江淳也が前著『日本の奇談』に続けてまとめた、現代の超常現象と奇談のレポートである。桑名の「天狗の初さん」、新幹線の亡霊、京都のタクシーに乗る幽霊客、人魂、原因の知れない奇病、念写と三田光一の透視などを、著者の取材・面談と、大正の新聞から昭和四十年代の週刊誌までの記事で集めて収める。五つの部に分け、あとがきは昭和四十五年三月の日付で、巻末に機関誌などを入手できる団体・研究家の一覧を付す。

種別から探す

天狗界

桑名市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯』の伝承