トップ > 兵庫県の伝承 > 神戸市

諏訪稲荷を騙る稲荷下しの詐欺

所在地兵庫県神戸市兵庫区
年代本年四月頃~
登場島田平四郎、田中太七、おきぬ、西田順蔵、清七、梅吉、稲荷下し・詐欺犯、田中太七の妻・共犯、被害者
出典迷信の諸相・宗教の真相

どんな伝承か

石州出身の田中太七は、俗にいう稲荷下しとして妻おきぬとともに本年四月ごろから神戸へやって来た。湊村の内、石井村の稲荷信者・島田平四郎に目をつけ、諏訪稲荷が乗り移っていると称して「この白紙に金を包んで捧げ一、二か月祈禱すれば金額が倍になる」と持ちかけ、四十円を白紙に包ませて神前に供えさせると、祈禱と称して通ううちに中身を古新聞にすり替えて抜き取った。金遣いが荒くなったことから発覚し、古港通りの木賃宿で夫婦は拘引されたが、同様の手口で各地数十カ所から数千円を騙し取っていたことがわかったという。『神戸又新日報』の記事より。

原典より

石州ものの田中太七というは、俗にいう稲荷下しにて、女房おきぬとともに、本年の四月頃より神戸へ来たり、…—— 迷信の諸相・宗教の真相(井上円了・1916年(大正5年)) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

迷信の諸相・宗教の真相(井上円了・1916年(大正5年))

『迷信の諸相・宗教の真相』は、井上円了が大正五年に刊行した『迷信と宗教』を、新しい題を付け現代の表記に改めて翻刻した本である。琉球・伊豆七島・壱岐対馬から北海道まで、著者が各地を巡回して見聞した犬神・人狐・河童・狐憑きなどの迷信と、怪火・天狗・幽霊・鬼門・卜筮・家相・禁厭など全国共通の迷信を挙げる。迷信の利害と原因を論じたのち宗教の真相を説き、余論に妖怪学の短編、附録に幽霊鬼神と霊魂不滅をめぐる論を収める。

種別から探す

詐欺稲荷迷信

神戸市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『迷信の諸相・宗教の真相』の伝承