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供え物を鳥獣が食べて神意とするニソの杜

所在地福井県大飯郡おおい町
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典厄除け――日本人の霊魂観

どんな伝承か

若狭のニソの杜では、霜月二十三日に森の中央にあるタモの大木を神木として祀りを営む。森そのものを神と仰ぐ信仰の一つである。当日の宵には神木やその前の祠に赤飯などを供えるが、翌日になっても供え物がそのまま残っていると、もう一度供え直すという厳しさがある。犬やカラスに食い荒らされていなければ、神の心にかなわなかったとみなすのである。森の小道の入口はカラスグチと呼ばれ、そこにも簡単な供え物をする。

原典より

当日の宵に、神木やその前に設けられた祠に赤飯などを供えるのだが、翌日それがそのまま残っている場合には、再び供え直すという厳格さ。—— 厄除け――日本人の霊魂観(佐々木勝・民俗学・厄除け信仰・1988年(昭和63年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

厄除け――日本人の霊魂観(佐々木勝・民俗学・厄除け信仰・1988年(昭和63年))

『厄除け――日本人の霊魂観』は、佐々木勝が昭和六十三年に名著出版から刊行した民俗信仰の論考集である。鬼・悪魔・疱瘡神・一つ目小僧など人に災いをもたらす神霊を「厄神」と総称し、その来訪を防ぐ呪術と祀り上げる祭祀を、著者の民俗調査と国学院大学民俗学研究会の採訪記録などの事例から説く。禁忌と呪術、百鬼夜行と目籠、鬼の宿と笹神様、年神とミタマの飯、厄年と年祝い、正月行事と司祭者など八章からなり、うち四章は書き下ろしである。

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