前尻家の散切頭のワラシ
広告枠(AdSense)
どんな伝承か
和賀郡成島村の前尻という家には、今でもザシキワラシがいる。ある時、裁縫をして歩く婆さんがその家に泊まったら、五、六歳ばかりの散切頭のワラシがとたとたと座敷を歩き廻って、淋しくて寝られず、夜中に外の家へ宿替えをしたということである。その老婆は今も生きていて、やはり人の仕事などをして方々を歩いている。この家のザシキワラシは、いつでも、また誰にでも見えるという。この辺ではザシキワラス、またはザシキボコと呼んでいるそうである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))
『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。
種別から探す
花巻市の伝承
広告枠(AdSense)