観音に怪力を授かった高松の宗元
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どんな伝承か
昔、稗貫郡の高松の高松寺に宗元という坊がいた。生まれつき愚鈍で経を学んでも一字も覚えられず、いっそ別の道で天下後世に名を挙げようと、寺内の観音堂に百日の願をかけて天下無双の力を求めた。満願の暁、観音から手毬の精なる物を投げ与えられて服したと思ったところで夢が覚め、試しに庭で力足を踏むと足が一尺も地に踏み込んだ。以来誰も宗元に勝てず、田の草相撲では小脛を折られ肋を挫かれて死ぬ者も多く、鬼元と呼ばれて相手にされなくなった。高清水の天神の祭礼では、一抱えもある桜の老木をねじ折って腰かけ、人が群がった頃合いに腰を外して群衆を中天へ吹き飛ばした。悪業が積もって郷人に嫌われ、宗元はついに高松を去った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))
『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。
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花巻市の伝承
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