トップ > 長野県の伝承 > 坂城町

鼠宿の岩鼻に舞うホタル合戦

所在地長野県埴科郡坂城町大字南条鼠(岩鼻)
年代昔・毎年五月夏至
登場—
出典坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説

どんな伝承か

坂城町の鼠宿と上田市下塩尻のあいだには、屏風を立てたような大岩壁が千曲川に迫り、対岸の上田市上半過にも巨岩が突き出している。この岩鼻を中心にした千曲川の両岸は古くからホタルの名所で、信濃奇勝録によれば毎年夏至のころが最も盛んで、三晩だけ「ホタル合戦」が起きたという。無数のホタルが入り乱れて舞い集まり、やがて大きな毬のような群れになり、地に落ち、水に流れ、乱れ飛ぶさまは天下の奇観とされた。網掛の六ヶ郷用水の取入れ口あたりは天然記念物にも指定されたが、今は農薬や工場の排水でホタルはわずかになったという。

原典より

ここのホタルは信濃のうちでいちばん数が多く右に左に飛びちがい、ひとつひとつ舞い集まり、やがて群れとなり大きなまりのようになる。—— 坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説(坂城町(編)・坂城町誌) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説(坂城町(編)・坂城町誌)

『坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説』は、長野県坂城町の町誌上巻(自然編・民俗編)から、民俗編の数章を抜き出したものである。祟る所や神罰、ヒトダマ・狐火などの怪異、魔除け、植物の禁忌といった俗信を地区ごとの事例として番号を付けて並べ、続いて甘利さま、天田長者とほうず池、苅屋原の七不思議、貉和尚、夜泣き石など三十余りの伝説を収める。伝説の章は調査員の調査をもとに、以前の調査記録も二、三篇併せて載せる。

種別から探す

岩鼻千曲川天然記念物

坂城町の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説』の伝承