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穴の開いた奇石を奉納する薬師

所在地岩手県宮古市小山田(小山田薬師神社)
年代室町期建立以降
登場眼、鼻、耳を病む人々
出典宮古市史 民俗編 上巻――民間宗教者・俗信・妖怪

どんな伝承か

宮古では病気の治癒を願って神社に願をかける習わしがあり、その際に石や水が霊力のあるものとして使われた。小山田にある小山田薬師神社は室町の建立と伝わり、眼・鼻・耳の病気に効くとされる。願のかけ方は、河原で穴の開いた奇石を見つけて奉納するというものである。また絵馬によって治癒を祈った跡もうかがえ、鳩は「まめ」に通じて子供の癇虫、鶏や「め」の字は眼病、馬はコレラ、ヘビは病気平癒というように、描かれる図柄がそれぞれの願いに対応していた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

宮古市史 民俗編 上巻――民間宗教者・俗信・妖怪(宮古市(編)・宮古市史)

『宮古市史 民俗編 上巻――民間宗教者・俗信・妖怪』は、宮古市の市史のうち、民俗編上巻の第四節「民間宗教者」と第五節「民間医療と俗信」を収めたものである。南部藩の宗門帳などの古文書から閉伊郡の山伏・神子・瞽女と里修験の成り立ちをたどり、イタコ・カミツキと呼ばれる巫女の系統、新宗教、民間薬、予兆・占い・まじない・禁忌を述べる。俗信の末尾には座敷童子・カッパ・キツネ・モウコ(幽霊)・オシラサマなどの話を、地区名を添えて箇条で並べる。

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