トップ > 東京都の伝承 > 江東区

狐から奪った火を出す白い玉

所在地東京都江東区亀戸
年代不明
登場名主地面の大工某
出典動物界霊異誌

どんな伝承か

本所亀井戸の名主地面に住む大工が、夏の宵に涼んでいると、一匹の狐が出てきて何かを手で転がした。とたんに火が燃え立ち、その明かりで地面を照らしては虫を拾って食べている。珍しがって近づくうちに、狐は夢中になって人がいるのを忘れ、転がしてきた物が手元に来たので、大工はとっさに掴み取った。狐は驚いて逃げ、手の中には白い玉が残った。以来、夜の集まりで履物を探すのに重宝したが、狐が昼夜つきまとい、大工はやせ衰えていった。祟りだと言われ、外へ投げてやると狐は玉をくわえて消えた。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

動物界霊異誌(岡田建文・岡田建文・心霊研究・1927年(昭和2年))

『動物界霊異誌』は、岡田建文(蒼溟)が昭和二年に著し、郷土研究社から出した動物怪異の記録集である。二十余年にわたって集めた体験や同志の報告から、動物にまつわる怪異の事例を選び、山陰地方を中心とする明治・大正の見聞と、近世の随筆に見える記事を収める。蝦蟇・猫・河童・狐・狸と貉・外道(人狐)・蛇などの動物ごとに、解説・事例・古人の記述の順に並べ、心霊の立場からの考察を加える。

種別から探す

狐狐火火の玉祟り

江東区の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『動物界霊異誌』の伝承