年に五度山仕事を休む土佐山村の山の神
どんな伝承か
高知県土佐郡の土佐山村では、正月・五月・九月の二十日を山の神の日とし、そのほか例外として十月と十二月の二十日にも山仕事を休んだ。この祭りは主に山仕事の親方が取り仕切るものだという。山で働く人々の山の神の祭日は土地ごとに少しずつ異なり、同じ県内でも幡多郡の炭焼きや吾川郡の木挽きは、それぞれ別の日に山の神を祭っていた。
原典より
高知県土佐郡土佐山村では、正・五・九月の二〇日が山の神の日で、異例として一〇・一二月の二〇日にも山仕事を休む。—— 日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか)
『日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗』は、原田敏明・池上廣正・堀一郎ら十二人の執筆者による論文集である。民間に伝わる神と霊の観念、家や村の氏神、職業の神、祭りの日取りと組織、憑きものや妖怪を題材に、各地の調査報告や古記録に見える事例を引いて論じる。原田の総説に始まる十七編からなり、後半では修験道・庚申信仰・キリシタン・新興宗教と民間信仰とのかかわりを扱う。