易学と行を経て教団を興した庭野日敬
どんな伝承か
戦後に生まれた新興宗教のひとつ立正交成会は、長沼妙俊と庭野日敬が興した教団である。日敬は若いころ信徳社という易学に打ち込んだが、修行を積むほど禁忌が日々の行いを縛るという矛盾に突き当たり、そこを離れた。次に天狗不動を祭る女行者のもとへ通って行に励み、やがて師範代にまでなったものの、教理と呼べるものがないと見て去った。行き着いた霊友会では、東京市役所の吏員で理論家でもある人物に導かれ、法華経を体系立てて学び、あわせて姓名学も身につけた。こうして先祖まつり・易・姓名学が一つに束ねられ、教団の形が定まったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・平山敏治郎・堀一郎ほか・日本民俗学大系・昭和(民俗学))
『日本民俗学大系 第8巻 信仰と民俗』。原田敏明・池上廣正・平山敏治郎・堀一郎らによる十論考からなる日本民間信仰の総合的研究。原田敏明「総説」は信仰と民俗、宗教の起原(スペンサーらの学説・アニミズム)、村の信仰と都会の宗教、シャマニズムを論じる。池上廣正「霊と神の種類とあらわれ方」は神の種類(名社大社の祭る神・雑神)、神のあらわれ方、霊の種類(人霊・自然霊)・霊威、農と神・田植えの儀礼を扱う。