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堀江の網にかかった人魚

所在地大阪府大阪市西区
年代推古帝27年(619)
登場漁夫
出典日本の妖怪

どんな伝承か

推古帝の二十七年、摂津国の漁夫が網を堀江に仕掛けておくと、異様な動物が網にかかった。その形は魚でもなく、人でもないというものであった。『書紀』はこの前後、佐渡島で椎の実が人となって相闘った話や、翌年十二月一日に長さ約一丈、雉の尾に似た形の赤い星が天にかかった話、桃や李が一度に花開き三月から七月まで霜や長雨が続いて大飢饉に陥った話などを並べ、当時の社会不安の種々相を異様な事件の記録によって無気味に暗示している。堀江の異様な動物は、人魚出現を伝える古記録として知られる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の妖怪(早川純夫・早川純夫・妖怪史・1973年(昭和48年))

『日本の妖怪』は、早川純夫が一九七三年(昭和四十八年)に著した妖怪史の読み物である。『出雲風土記』『日本書紀』から『日本霊異記』『今昔物語』、江戸の『新著聞集』などの随筆までの古典に記された妖異を、かかわりのある実在の人物や事件とともに古代から近世へ時代順にたどる。全八章で、引用は意訳を交えて『』でくくり、仏教談や霊験談、地方の民話はおおむね除き、第七章には江戸の見聞録から選んだ二十話を並べる。

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