廊下で娘が行き会った男のわらし
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どんな伝承か
岩手の遠野郷、土淵村飯豊の今淵勘十郎という人の家では、町の女学校へ通う娘が帰省していたが、この娘がある日、廊下で座敷わらしと行き会った。この座敷わらしは男の子どもであったという。同じ村の山口の佐々木家では、あるとき主人が上京して留守にした。細君が一人で縫い物をしていると、次の間の主人の部屋で紙をもむような音がする。誰もいないはずと板戸を開けたが何の影もなく、もとの場所へ戻って仕事を始めると、しきりに鼻を鳴らす音がした。座敷わらしのいたずらと悟って放っておくと、やがて音は聞こえなくなった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
河童・天狗・妖怪――民俗随筆(武田静澄・武田静澄・民俗随筆・昭和)
武田静澄『河童・天狗・妖怪―民俗随筆』。全国の妖怪伝承を天狗・河童・ざしき童子・妖怪心理の四部で随筆風に集成する。天狗篇では天狗の団扇・誕生、祈禱くらべ、天狗に憑かれた女、幻術つかい、神かくし、天狗にさらわれた人々(お庭番のゆくえ・天から降った男・ふたり夫・天狗六兵衛・おかんの末路)、神かくしにあう心理、ぐひん餅と山荒れ、天狗の相撲場などを収める。
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遠野市の伝承
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