トップ > 京都府の伝承 > 京都市

清盛が蓮台野の狐から陀枳尼法へ

所在地京都府京都市北区(蓮台野)
年代伝承(口承)
登場平清盛、体験者
出典日本の憑きもの――俗信は今も生きている

どんな伝承か

『源平盛衰記』に見える話である。平清盛がまだ若いころ、蓮台野で大きな狐を追い立てて射ようとすると、狐はたちまち女の姿に変わってにっこり笑い、命を助けてくれればお前の望みをかなえようと言った。矢を外して何者かと問うと、七十四道の王だと答える。さては貴狐天王かと馬を下りてかしこまると、女はもとの狐に戻り、こうこうと鳴いて去った。清盛は財を得るにはこの法だと陀枳尼の法を行うことにしたが、外法を成就した者は子孫に伝えられないというがと迷い、結局は清水の観音への千日詣で心の釣り合いを保ったという。

原典より

清盛いまだ若年の折、蓮台野に大なる狐を追い出し、まさに射んとしたところ、狐たちまち黄女に変じ、莞爾と笑い、我が命を助け給わば、汝が所望を叶えんという。—— 日本の憑きもの――俗信は今も生きている(石塚尊俊・1959年(昭和34年)) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の憑きもの――俗信は今も生きている(石塚尊俊・1959年(昭和34年))

『日本の憑きもの――俗信は今も生きている』は、石塚尊俊が昭和三十四年に著した研究書である。狐・犬神・蛇などの動物霊が人に憑くという俗信と、それを操るとされる家筋について、全国の伝承と近世以来の文書を集めて論じる。出雲・隠岐・豊後・土佐では筋の家の割合や縁組の偏りを調べ、憑きもの落としの行法や家の神とのつながりまでを七章で追っている。

種別から探す

外法源平盛衰記

京都市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『日本の憑きもの――俗信は今も生きている』の伝承